スマートブルーとヤンマーホールディングスが手を組む
静岡県静岡市を本拠地とするスマートブルー株式会社は、ヤンマーホールディングス株式会社から新たなプロジェクトを受注しました。このプロジェクトは滋賀県栗東市での営農型太陽光発電の建設工事に関するもので、面積約4,200㎡の水田に設置されることが決まっています。この取り組みは、ヤンマーホールディングスが推進する「SAVE THE FARMS by YANMAR」という環境保護活動の一環として行われ、持続可能な農業の実現を目指しています。
農業の課題とテクノロジーの融合
近年、農業界では高齢化や後継者不足によって耕作放棄地が増えているという深刻な問題が浮上しています。これに対し、スマートブルーは「環境再生型農業」と「営農型太陽光発電」を組み合わせることで、持続可能な農業の形を模索する取り組みを行います。具体的には、自社の専門技術を生かし、最適な設計と施工を提供することでプロジェクトを進めてまいります。
一本足型架台の導入
今回の太陽光発電設備は、一本足架台を用いて設置されることが特徴です。従来のメンテナンス工事でしばしば問題視されていた支柱による労働生産性の低下を抑えることができるようになっています。さらに、圃場の大部分はこれまで通りの農作業が行えるため、農業生産への影響も最小限に抑えられています。こうして新しい技術を取り入れることで、営農型太陽光発電の効率と生産性向上が期待されています。
今後の展望
営農型太陽光発電のプロジェクトでは、効率的な営農を実現しながらも収量や品質を確保することが重要です。スマートブルーは、2013年に農林水産省の通達に基づいて事業をスタートし、これまでに100件以上の事業を手掛けてきた実績があります。これにより蓄積された知見を生かし、さまざまな新しい試みにチャレンジする姿勢を崩さず、地域の持続可能性向上に寄与していきます。
会社概要
スマートブルー株式会社は、再生可能エネルギー事業を中心に幅広く展開しています。自社農場での太陽光発電と農業の両立を目指し、またIoT技術を活用した営農の自動制御や新規事業の開発においても積極的です。公式ウェブサイトでは、詳細な事業内容や各種情報を提供しているので、ぜひチェックしてください。
スマートブルーとヤンマーホールディングスのコラボレーションがもたらす新しい形の農業への期待は高まるばかりです。未来の農業がどう変わっていくのか、注目していきたいところです。