古屋旅館の快挙
2025-10-08 09:39:24

熱海温泉宿「古屋旅館」の料理人、全国大会で文科大臣賞受賞

熱海の温泉宿「古屋旅館」の快挙



熱海で1806年に創業した名宿「古屋旅館」は、長い歴史の中で多くの非凡なシェフを輩出してきました。このたび、同宿の料理長である梅原明弘氏が、2025年9月29日に都内で行われた「第42回日本料理全国大会」にて、自由出展部門において文部科学大臣賞を受賞しました。これは、全国の料理人たちが集まるコンクールでの栄誉であり、梅原氏にとっては初の出品ながら、見事な快挙となりました。

料理人としての歩み



梅原明弘氏は1983年に湯河原町で生まれました。大学卒業後、洋食店やバーテンダーとしての経験を積んだ後、27歳で「古屋旅館」に加わりました。それ以来、料理の技術を磨き続けてきた梅原氏は、地域の料理大会での受賞をきっかけに、初めて全国大会への道を開拓しました。

静岡県知事賞を受賞したことで、全国の舞台に挑むこととなった梅原氏。彼にとって、この受賞は一人の力だけではなく、親方や若いスタッフ、支部の仲間の協力に支えられての成果だと語ります。

作品「草露白」の魅力



受賞した料理のテーマは「草露白(そうろはく)」で、秋の風情を美しく表現した懐石料理です。七十二候に基づいたこの作品は、ナス、カブ、長芋、栗、黄ゆず、タチウオ、カマス、カラスミ等、秋の味覚をふんだんに取り入れています。器や盛り付けも赤や黄色を基調としており、目にも鮮やかな構成が特徴です。

さらに、大根で作られた「うさぎの飾り」のような遊び心ある細工も見どころの一つです。梅原氏の言葉を借りれば、料理のバランス、彩り、器の高さが、“秋を感じる調和”によく表れているとのことです。

明弘氏のコメント



受賞後、梅原氏は「料理は一人で作るものではなく、多くの仲間や支援によって成り立つものだ」と強調しました。更に彼は「料理で季節の移ろいを表現することが自らのテーマ」と述べ、今後は若い料理人と共に成長していく意欲を示しています。「古屋旅館」は、従業員の技術向上と挑戦を応援する環境が整っており、それが料理の質にも良い影響を与えると信じています。

全国大会について



「日本料理全国大会」は、日本全職業調理士協会が主催し、日本料理界における権威ある大会です。全国から厳選された料理人が集まり、自由出展部門、郷土料理部門、技能コンクール部門の3部門で競い合います。今年の大会には、全国から38作品が出品され、梅原氏の「草露白」がその中で最高賞の一つとして評価されました。

優れた作品は各大臣賞をはじめ多様な賞が授与される中、梅原氏の存在は静岡県のみならず、全国の料理界にも新たな光をもたらしました。今後もますますの活躍が期待されます。

公式情報


古屋旅館に関する詳細は、以下のリンクからご覧いただけます。

この受賞を皮切りに、古屋旅館の魅力がさらに広がることを期待しています。


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