賤機焼展の魅力
2025-03-25 09:58:20

静岡で楽しむ伝統の陶芸、賤機焼展の魅力を徹底紹介

静岡で楽しむ伝統の陶芸、賤機焼展の魅力を徹底紹介



静岡市にて、2025年3月28日から5月11日までの期間、伝統的な陶芸作品が一堂に集まる『賤機焼展』が開催されます。会場は駿府の工房 匠宿内にある匠宿伝統工芸館。入場料は無料で、陶器好きや歴史に興味がある方には見逃せないイベントとなっています。

賤機焼の由来と歴史



賤機焼とは、徳川家康からその名を賜った静岡の伝統的な陶芸品で、特にその象徴となっているのが「鬼福」と呼ばれる三つ組の盃です。この盃は、家康の家臣である太田七郎右衛門が、長く続いた戦乱の時代において、内に福を、外に鬼を象徴するデザインで作られたものです。映し出された福面と鬼瓦は、文献上の記録によると、三方原の戦いでの転機を示唆しています。

家康が浜松城で包囲された際、節分の大太鼓と「鬼は外、福は内」という声が彼を救ったと言われ、その後家康は天下統一へと進む道のりを歩んだと言われています。賤機焼はそんな歴史的背景を持つ陶芸品であり、明治中期には青島庄助氏の手により復興され、今日に至っています。

展示される作品と職人の思い



今回の賤機焼展では、特に五代目の秋果陶房、春秋果氏が手掛ける新たな賤機焼と伝承された作品が展示されます。新旧の賤機焼を通じて、現代にも息づく陶器の美しさを体験することができます。春秋果氏の作品の数々には、家族の代々受け継がれてきた技術や、独自の工夫が詰まっており、見る人を魅了することでしょう。

静岡市内に流れる安倍川の近くで、地域の特色を生かした陶器づくりを行う秋果陶房。その背景には、静岡の自然や文化が色濃く反映されており、陶器に込められた思いを感じることができる場です。

体験プログラムと来場の楽しみ



賤機焼展では、一見の価値がある展示だけでなく、来場者が陶芸を実際に体験できるプログラムも用意されています。駿府の工房 匠宿では、陶芸の他にも藍染、漆、竹細工など、様々な伝統工芸を体験することが可能です。特に、若い世代を中心に人気があり、職人の技を間近で見る貴重な機会となるでしょう。

さらに、会場内には地元の和菓子やカフェもオープン。地元の食材を使用したメニューが楽しめるため、陶器を眺めながら一息つくのも良いでしょう。

お問い合わせ先とアクセス



「賤機焼展」についてのお問い合わせは、駿府の工房 匠宿(054-256-1521)までどうぞ。また、静岡県静岡市駿河区丸子にある商工館へのアクセスは、公共交通機関や車を利用することができ、周囲には見どころもたくさんあります。ぜひこの機会に、静岡の伝統工芸を肌で感じてみてください。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

関連リンク

サードペディア百科事典: 賤機焼 鬼福 秋果陶房

トピックス(イベント)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。