物価高で変化する買い物スタイル
昨今の物価高騰の影響で、消費者の買い物スタイルが大きく変化していることが、株式会社mitorizの調査から明らかになりました。調査対象は2,993人の消費者で、実施されたのは「食品と日用品の買い物に関する調査」です。この調査は、物価高騰の長期化を背景に、買い物行動の変容を探る目的で行われました。
買い物スタイルの変化を実感する消費者は83.4%
調査結果によると、83.4%の消費者が買い物スタイルに何らかの変化を感じていると回答しています。年代別に見ると特に30代の変化実感者が84.8%と高く、全体的に年代に大きな差は見られませんでした。物価高の影響を受けて、多くの人々が日常的なショッピングスタイルを見直していることが分かります。
ポイント還元とキャッシュレスの活用が最多
買い物スタイルの変化を実感した人々に具体的な変化内容を尋ねたところ、最も多かったのは「ポイント還元やキャッシュレス決済のキャンペーンを活用するようになった」という回答で、これに対して40.8%の人が賛成しました。現金値引きだけでなく、ポイントやキャンペーンをうまく活用してお得に買い物をしようとする姿勢が強まっています。
次に多いのは、より安価な商品やPB(プライベートブランド)商品の選択で38.4%の人が回答し、さらにセールや特売日のまとめ買いを意識するようになった人も36.0%にのぼりました。これにより、価格を意識した商品選びが定着しつつあることが確認できます。
衝動買いの実態とその理由
調査では、普段の買い物で「衝動買いをする」と回答した人は55.8%に達し、「まとめ買いをする」との回答も76%にのぼりました。特に衝動買いについては、40.9%が「期間限定や数量限定の商品に惹かれたから」と答えており、限定性が強い商品が消費者を引き付けていることが伺えます。さらに、商品が目に留まったことに起因する衝動買いも40.3%に上り、店舗の陳列が重要な要素であることも分かりました。
人気の衝動買い商品は「お菓子類」
調査を進めると、衝動買いをした商品については「お菓子類」が58.0%と最も多く、次いで「日配スイーツ」と「惣菜・軽食」の順となりました。特に手軽に食べられる“小さなご褒美”のような商品が消費者の買い物行動に影響を与えていることが示されています。年代別の傾向としては、若年層ほど日配スイーツや季節商品に対する衝動買いが多いことが分かりました。
今後の消費者行動の展望
これらの調査結果を鑑みると、物価高騰がもたらす消費者の動向変化は、今後も続く可能性があります。ポイント還元やキャッシュレス決済が普及することで、効率的な買い物行動が定着することが期待されます。消費者は、物価高の影響を受けながらも賢く購買を行う姿勢を見せており、この傾向はさらなる変化をもたらすでしょう。
調査情報をもとに、地域ごとの消費行動も注目されるべきです。物価変動に対する適応力の強い消費者の姿が、各地域の経済をどのように変えていくのか、一層の分析が求められます。