安藤財団が新たにヤングケアラー支援事業を開始
公益財団法人安藤スポーツ・食文化振興財団は、2025年度から「ヤングケアラー食支援事業」を新設します。この取り組みは、こども家庭庁や地方自治体、地域の支援団体などとの連携を通じて、家族の世話を担うヤングケアラーたちの生活負担を軽減することを目的としています。実施地域には、石川県、静岡市、横浜市、神戸市が含まれ、約10,000食の栄養バランスのとれた食品が提供される予定です。
ヤングケアラーとは
ヤングケアラーは、18歳未満を中心とした子どもたちで、家庭内で高齢者や障がい者の世話をする役割を担っています。調査によると、約70%のヤングケアラーは日常の食事の世話を行っており、彼らは生活の多くの責任を負っています。安藤財団は、このような現状を改善するため、食支援を行うことにしました。
食支援事業の概要
目的と内容
本事業では、栄養バランスのとれた加工食品を中心に、約20種類の最適化栄養食を提供します。これにより、ヤングケアラーたちが本来持つべき時間や機会を奪われることなく、より良い生活を送れることが期待されます。また、この取り組みに地方自治体が参加することで、地域全体の支援体制も強化されます。
実施地域と対象者
実施地域は、石川県、静岡市、横浜市、神戸市とし、支援対象は18歳未満から30歳未満までのヤングケアラーが属する世帯です。具体的には、月に1回、1人あたり4食の食支援が行われる予定で、全体で約10,000食を提供します。
実施地域の具体例
石川県
石川県では、県内の自治体や支援団体が協力し、対象者に対面で食事を届けることで強い関係を築くことができています。これにより、必要な支援が届きやすくなることが期待されています。
横浜市
横浜市では、市内の複数の支援団体と連携し、共同で食支援を行っています。研修会を開催し、支援者たちにこの事業を周知することで、代替的な支援のネットワークとしての機能をもっています。
静岡市
静岡市では、新たに20世帯が支援対象となりました。地域の関係機関と協力し、食支援を通じてみんなで見守る体制を築くことが目指されています。特に、ヤングケアラーが一人で抱え込むのではなく、周りの大人が関わることの重要性が強調されています。
神戸市
神戸市では、個別の家庭訪問を通じて、緊急支援が必要な世帯を特定し、食支援を行っています。これにより、連絡が取りにくい世帯への再介入が果たされ、支援関係が持続的に維持されています。
支援の声
支援を受けた家庭からは、「物価が上がっている中、食支援は非常に助かる」「非常食としても使える」「子どもが多いので家の負担が軽くなる」との感謝の声が届いています。
今後の展望
安藤財団は、2026年の3月までこの食支援を継続的に行い、すべてのヤングケアラーが支援を受けられる環境を整えていくことを目指しています。地域全体が協力して、子どもたちの未来をより明るいものにするための取り組みには、大きな期待が寄せられています。