ヤマシタのAI革命
2025-07-11 11:55:44

静岡の介護業界革命!ヤマシタのAI導入で業務改善へ

静岡の介護業界革命!ヤマシタのAI導入で業務改善へ


介護用品・福祉用具のレンタル業を展開する株式会社ヤマシタ(静岡県島田市)は、画期的なAIの導入を通じて業務改善を進めています。ノーコード生成AIアプリを作成可能な開発基盤「Dify」を導入し、現場の力を引き出す新しい試みが始まっています。

1. Dify導入の背景


介護業界は現在、人手不足や顧客ニーズの多様化などの問題に直面しています。特に「業務改善のヒントは現場にある」という考えから、ヤマシタは社員自らが業務アプリを内製するべく取り組んでいます。また、急速に進化するAI技術を取り入れることで、業務効率の向上を図ろうとしています。そこで注目を集めるのが「Dify」です。これは米国のLangGenius, Inc.によって開発されたノーコードプラットフォームで、専門知識を持たない現場の社員でも簡単にAIアプリを開発できることが特長です。

2. ヤマシタAI段取りコーチの誕生


Difyを導入したヤマシタは、営業社員の業務効率を高めるために「ヤマシタAI段取りコーチ」というAIチャットボットを開発しました。このツールは、営業訪問の前準備や振り返りをサポートする機能を持ち、実際の営業活動を支える力となっています。

営業社員は、さまざまな業務を行いながらも、計画を立て、その実行をスムーズに進めることが求められます。このため、業務の段取り力が不可欠ですが、実際にはそのトレーニングが難しい課題でした。ヤマシタAI段取りコーチの活用により、週に3回行われる振り返り面談のうち、2回をAIとの対話に切り替えました。これにより、育成対象者の業務効率が約60%も改善されたのです。

3. コーチングが生む営業成績の向上


このAIチャットボットは、過去の成功事例や社内のノウハウをもとに学習し、育成担当者のスキルのばらつきによる影響も減少させています。段取り力を向上させるためのプログラムを通じて、受講者の営業成績は約1.5倍に達しています。これは、AIと人間の協力によって生まれた新しい支援の形です。

具体的なコーチング例


  • - 「今日の活動報告を2分でお願いします。どんな訪問をしたか、時間配分を含めお聞かせください。」
  • - 「ベッド納品の際、設置場所の変更があったとのことですが、具体的にはどれぐらいの時間がかかったでしょうか?」
  • - 「このような設置場所の変更は過去にもありましたか?今回の経験から次回に活かせるポイントは何だと思いますか?」

4. 今後の展望


ヤマシタは今回の営業支援チャットボットを始まりとし、社内におけるAIツールの開発を続ける計画です。業務ノウハウを整理し、他の社員がAIを活用できるように支援することで、現場からの自律的な業務改革を促す「現場起点のDX」を進めていくとしています。

5. 会社概要


株式会社ヤマシタは1963年の創業以来、「正しく生きる、豊かに生きる」という企業理念を大切にし、介護用品やリネンサプライ業で業界のリーダー的な役割を果たしてきました。2030年には850億円の売上目標を掲げ、さらに成長を目指します。

静岡県内や全国の介護業界において、ヤマシタは新しい取り組みを通じて、顧客の体験価値向上に努めています。詳細はヤマシタの公式サイトをご覧ください。


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