フジクラグループの組織再編がもたらす新たな可能性とは

フジクラグループの新たな組織再編

フジクラグループは、2024年9月25日付で大規模な組織再編を行うことを決定しました。これにより、完全子会社である第一電子工業株式会社（以下「DDK」）のコネクタ事業がフジクラに吸収合併され、DDKの他の事業はフジクラエナジーシステムズ（FES）が吸収分割で承継することになります。

組織再編の目的

今回の組織再編の主な目的は、DDKのコネクタ事業をフジクラに統合することで、業務の効率化を図り、迅速な市場対応を可能にすることです。新たな製品をタイムリーに市場投入できる体制を整備し、他事業とのシナジーを強めることで新製品開発や市場開拓を進める狙いがあります。

この再編を通じて、フジクラグループ全体の事業ポートフォリオマネジメントの強化と再構築を行い、市場の多様なニーズに応える企業へと進化していきます。

本合併について

吸収合併の具体的なスケジュールは以下の通りです。

- DDK取締役決定日: 2025年2月7日
- フジクラ取締役会決議日: 2025年2月10日
- 吸収合併契約締結日: 2025年2月10日
- 吸収合併効力発生日: 2025年5月1日

この合併は、当社において簡易吸収合併に該当し、DDKにおいては略式吸収合併となるため、株主総会決議を得ない形で進められます。

本分割について

DDKの沼津事業に関連する特機および産機の事業は、FESが吸収分割で承継します。以下が本分割のスケジュールです。

- DDK取締役決定日: 2025年2月7日
- FES取締役会決議日: 2025年2月7日
- 吸収分割契約締結日: 2025年2月7日
- 吸収分割効力発生日: 2025年5月1日

この分割は、DDKにおいて簡易吸収分割に該当し、FESにおいても簡易吸収分割となります。すべての手続きは株主総会の決議なしで進行します。

今後の見通し

フジクラグループ内の再編により、連結業績に対する影響は軽微であると見込まれています。この変革は、企業の体制改変を通じて競争力を強化し、顧客ニーズに応じた製品をタイムリーに提供する体制の確立を目指しています。

子会社の名称・株主変更

組織再編において、DDKの海外子会社の名称や株主の持株比率も変更される予定です。具体的な変更内容は以下の通りです。

- DDK (THAILAND) LTD. → Fujikura Conec (THAILAND) LTD.
- DDK (SHANGHAI) CO.,LTD → Fujikura Conec (SHANGHAI) CO., LTD.
- DDK VIETNAM LTD → FUJIKURA CONEC VIETNAM COMPANY LIMITED

それぞれの新しい株主構成は、ほとんど変更ありませんが、名称が組織の展開を反映する形となります。

フジクラは、今回の再編を通じて、より強固な組織体を築くことを目指しています。企業が持つ技術力と資源を最大限に活かし、そのメリットを市場に提供することに期待が高まります。しかし、再編による変化に対しても、常に柔軟に対応していくことが求められるでしょう。