スタートアップの未来を拓く!
近年、企業の成長に欠かせない要素として、バックオフィスの強化やガバナンスの重要性が増しています。本記事では、 静岡県浜松市の株式会社Wewillが提供する「SYNUPS BackOffice」と、東京都品川区のフリー株式会社との連携による新しい発見についてお伝えします。
令和のスタートアップの課題を浮き彫りに
Wewillは、事業運営におけるバックオフィス業務の効率化を図るため、オープンプラットフォームとしてSaaS型クラウドサービスを展開中です。これに伴い、両社はスタートアップ経営者を対象にした調査を実施。不祥事やガバナンス強化の観点から、バックオフィスの重要性は日に日に高まっています。
調査結果が明らかにした「意識と行動のギャップ」
調査によると、経営者の約60%がバックオフィスを「コストセンター」と捉えつつ、約50%は成長に寄与する部分も評価しています。しかし、実際に投資している企業は約30%に留まっており、このギャップは大きな問題です。加えて、「業務の非効率」や「専門性の不足」が深刻化しており、さらに結果としてバックオフィスでのキャリア形成のしにくさも浮かび上がりました。
経営段階に応じたバックオフィスの必要性
フリーの管理部門が指摘する課題の中で、特に注目すべきは創業期に見られる個人依存の問題です。経験豊富なメンバーに頼ったバックオフィスが成長のボトルネックとなる可能性があることが明らかになりました。スタートアップが成長するためには、オペレーショナル・エクセレンスが求められます。
統合型ERPによる解決策
フリーが提供する統合型ERPシステムは、スタートアップにとって理想的なソリューションです。企業が成長する際に必要な統制環境を段階的に強化する機能を有し、業務のスピード感を損なうことなく適切に整備できます。このシステムは、人事や労務情報を緊密に連携させることで、よりシームレスな環境が実現されます。
バックオフィスの標準化という新たな課題
Wewillの杉浦代表は、バックオフィスを効率化するためには「標準化」が必須であると述べています。最新のSaaSを導入しても、業務設計やデータの不整合が存在すれば、それらの効果は減少してしまいます。今後は、企業が初期段階から適切なバックオフィスを整備することが求められます。
AI時代のバックオフィス人材
小野氏は、AI技術の進展に伴うバックオフィス人材の役割は変わらないと警鐘を鳴らしています。AIで自動化される業務が増えたとしても、最終的に人の業務が不可欠であり、スキル標準化と人材価値の創出が求められる時代になっています。ガバナンスやスケールアップのためには、バックオフィスの強化が不可欠な要素として改めて位置づけられました。
まとめ
今回のラウンドテーブルを通じて、バックオフィスの統合型サービスがスタートアップの持続的成長を支える要になります。Wewillとフリーが提唱するBPaaSの可能性を理解し、今後のビジネス戦略に取り入れていくことが、理想的な経営実現へとつながるでしょう。企業は、変化に強く、持続可能なバックオフィス環境を整備することで、未来を切り拓くことができるのです。