NOKの受賞技術
2025-11-06 15:57:30

NOKが関東地方発明表彰で2年連続の栄冠を獲得!特許技術の進化を紹介

NOKが令和7年度関東地方発明表彰で栄誉を獲得



NOK株式会社が、公益社団法人発明協会が主催する令和7年度関東地方発明表彰で、静岡県発明協会賞と発明奨励賞を受賞しました。これは、同社が2年連続で科学技術の向上と地域産業の振興に寄与したことの証です。特に評価されたのは、船外機の冷却水を促進する部品「インペラー」と、自動車のトランスミッションで使用される「シールリング」のふたつの技術です。

静岡県発明協会賞:インペラーの革新



受賞したインペラーは、船外機の冷却水を円滑にエンジンに循環させるポンプに取り付けられている重要な部品です。この発明の特徴は、インペラーの羽根の形状設計にあり、回転方向に湾曲した羽根が非対称に設計されています。この設計によって、羽根が滑らかに動くようになり、特に破損しやすい根元部分へのひずみが緩和されます。

これにより、インペラーの耐久性が向上し、ポンプの性能を安定的に維持できるようになりました。この技術は小型インペラーにも適用可能で、様々なポンプ装置に利用されるポテンシャルがあります。

発明奨励賞:シールリングの進化



もうひとつの受賞技術、シールリングは、自動車のオートマチックトランスミッションや無段変速機で使用されるシールの設計に関連しています。このシールリングは、油圧を保持するために使用され、オイル漏れを大幅に低減する技術が導入されました。

新たに設計されたシールリングは、厚みを調整することで、剛性を抑えつつ拡張力を高めることに成功しています。最大80%のオイル漏れを減少させるという大きな効果を持ち、高い密封性と耐久性を兼ね備えているため、油圧の安定性向上に寄与しています。

技術革新を支えるNOKの取り組み



NOKグループは、界面制御技術を駆使しながら、製品の根幹に関わる研究開発活動に注力しています。国内外で4,601件の特許を保有しており、これらの成果が地域産業や社会への貢献に繋がっています。

今回の受賞は、2024年度の地方発明表彰でも「日本弁理士会会長賞」や「発明奨励賞」を受賞する可能性が示唆されており、NOKの技術革新の継続的な取り組みが期待されます。

地域社会との連携と将来の展望



NOKは「Essential Core Manufacturing-社会に不可欠な中心領域を担うモノづくり」を掲げており、その理念のもと、今後も独自の技術を追求し、豊かな社会の実現を目指しています。自動車や電子機器、医療機器など、多岐にわたる産業分野での可能性を広げていくことで、地域の発展に寄与することを約束するNOKの未来に、ますます注目です。

地方発明表彰の意義



1921年に設立された公益社団法人発明協会による地方発明表彰は、創造性あふれる技術者や研究開発者を表彰し、発明の奨励を目指しています。科学技術の向上と地域産業の振興を図るこの取り組みは、日本の未来を切り開く重要な要素となるでしょう。


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