橋本組が施工したハンガリーパビリオン完工、次なる挑戦へ
2025年10月13日、大阪・関西万博が成功裏に閉幕しました。この万博の中で特に注目されたのが、株式会社橋本組が施工したハンガリーパビリオンです。およそ100万人以上の来場者を魅了したこの建物が、その役目を終え、新たなステージへと進もうとしています。
橋本組の挑戦と成果
ハンガリーパビリオンは、鉄骨造・地上3階、地下1階で構成されており、延床面積は2,461㎡。2024年2月に起工し、わずか1年で完成しました。そして2025年4月の万博開幕に向け、高品質な施工が実現しました。このプロジェクトでは、通常は50年を要する建設から解体までのサイクルを、わずか2年で完結させるという新たな試みが行われました。
この建物の特徴的な「木螺旋ドーム」はハンガリーの自然を象徴し、ビジネス棟の「ひらひらファサード」は昼間は光を透かし、夜には影を編む独特のデザインで多くの来場者を引きつけました。万博の閉幕後は、2026年4月13日の土地返還を目指し、解体工事が進められる予定です。
国際協働から生まれた4つのレガシー
橋本組は、このプロジェクトを通じて数多くの成果やレガシーを残しました。
1.
技術レガシー: BIM(Building Information Modeling)を活用し、干渉チェックや3D可視化、施工シミュレーションを実現。国際基準の施工品質を確立しました。
2.
人材レガシー: 海外チームと協働する中で、国際基準の施工を体験し、多国籍チームとの連携により“世界で通用する現場力”を培いました。
3.
組織レガシー: 短工期や多文化環境での現場マネジメントを確立し、「安全・品質・スピード」を同時に成立させる体制を構築しました。
4.
文化レガシー: このプロジェクトを通じて、建築を単なる展示物ではなく、物語として残すという新しい発想を示しました。これにより、地方の建設会社が文化の発信者となり得ることを証明しました。
橋本真典社長のコメント
「万博の期間中、大きなトラブルもなく運営を終えることができ、心より安堵しています。多くの来場者から『ハンガリー館が一番だった』とのお言葉をいただき、大変励みになりました。」と、橋本社長は述べました。また、最後まで安全を最優先に、解体工事を無事故で完遂するため全力を尽くすことを誓いました。
今後の展望
橋本組は、このプロジェクトを通じて得た国際的な知見や技術力を基に、今後も海外プロジェクトや技術連携に挑戦する方針です。また、地域とともに歩んできた姿勢は変わらず、災害に強く、環境に優しい街づくりを進めていく意向です。「世界基準の技術を、地域の未来へ」との理念を掲げ、新たな価値を創造し続ける橋本組。その道のりは、地域と世界をつなぐ架け橋となることでしょう。
株式会社橋本組の概要
- - 代表取締役: 橋本 真典
- - 所在地: 静岡県焼津市本町2丁目2番1号
- - 創業: 大正11年12月
- - 企業サイト: 橋本組公式サイト
- - TEL: 054-627-3276(代表)
- - FAX: 054-628-8007
未来に向けた新たな挑戦が始まる中、橋本組の成長と発展から目が離せません。