コスモエネルギーホールディングスとS-Bridgesが提携し、循環型社会実現に向けたバイオエタノール事業をスタート

コスモエネルギーホールディングスとS-Bridgesが業務提携

最近、コスモエネルギーホールディングス株式会社とS-Bridges株式会社が業務提携契約を締結しました。両者は植物由来の無消費素材を有価物として活用し、資源循環社会の実現に向けた事業活動を加速します。この提携を通じて、持続可能な経済モデルの構築が期待されています。

提携の目的と内容

コスモエネルギーホールディングス（以下、コスモエネルギー）は、S-Bridgesの技術を活用して植物の未利用資源を有効化し、特にバイオエタノールの製造に注力しています。S-Bridgesの「Cell Breaker®」システム（CBシステム）を利用することで、食品加工の過程で未利用となる植物素材から有用成分を抽出する取り組みが行われます。

CBシステムによって、茶葉やコーヒー原料などの副産物として得られるセルロース系繊維を利用することにより、バイオエタノールの原料とすることが可能になります。2025年9月からはこの新たな製品の共同検討も開始する予定です。

環境への貢献

本提携により、無消費となっている植物素材を活用しつつ、コスト削減とともにエタノールの製造プロセスの効率化が期待されます。これにより、原料コストの引き下げと環境への負荷軽減が両立し、持続可能なサプライチェーンを構築することが目指されています。

このような取り組みは、ゼロエミッションを推進し、サーキュラーエコノミーの実現にも寄与します。将来的には、国産由来の安価なエタノールを食品・飲料工場に供給し、エネルギーの安全性を高めることが期待されています。

Vision2030との連携

また、このプロジェクトはコスモエネルギーグループが掲げる「Vision2030」にも直結しています。特に「石油事業の競争力強化・低炭素化」という目標に応じた施策の一つであり、エタノールを含む次世代燃料の原料確保を通じて、低炭素社会の実現に向けた取り組みが進んでいきます。

企業理念と貢献

コスモエネルギーグループは、専門性を持つ企業として「2050年カーボンネットゼロ」を目指しています。「地球と人間、社会の調和と共生」を掲げ、エネルギーの安定供給と持続可能な発展への取り組みを一層強化します。これにより、社会的課題を解決することに貢献しつつ、企業としても持続可能な成長を目指していく方針です。

S-Bridgesについても、国立静岡大学発のベンチャー企業として、植物素材の活用に特化した事業を展開しています。特に、ドリンク原料市場において完全なサーキュラープラットフォームの構築を目指し、持続可能な未来の実現に寄与しています。