静岡市の新たな挑戦『UNITE 2025』の概要
静岡市では、社会課題の解決に向けた新たな挑戦として「知・地域共創コンテスト『UNITE 2025』」が始まりました。このコンテストは、昨年度に続き、県外のスタートアップからアイデアを広く募集し、共に地域の未来を築くことを目的としています。主催は静岡市、運営は静岡新聞社とeiiconが共同で行います。
コンテストの背景と目的
静岡市は、複雑化する社会課題の解決を図るため、スタートアップの持つ革新的な技術やアイデアを活用した新しい社会システムの構築に取り組んでいます。昨年度のコンテストでは、5つのチームが実証フェーズへ進む成果を上げました。これを受けて、本年度はさらなる共創を促進するため、行政から提示される特定のテーマとスタートアップが自由に提案できる自由テーマの2つからアイデアを募ります。
募集テーマの内容
本年度の募集テーマは、主に以下の18の分野に分かれています。健康や福祉、観光、環境など、幅広いジャンルで地域課題にアプローチする提案を求めています。
- - スポーツ・健康: 市民の運動習慣の定着を促すアイデア。
- - 福祉・医療: 複雑な支援体制の構築や、遠隔医療の実現。
- - 観光: 持続可能な観光エリアへのアクセス向上。
- - 環境: ごみ収集の最適化、再造林促進のモデル構築。
- - 教育・子育て: 子育て世代の負担を軽減する仕組み。
- - 農業: 有機農業の普及及び輸出促進。
これらのテーマに加え、自由テーマから地域課題の解決を目指す提案も歓迎されています。
プログラムの特徴
このプログラムの大きな特徴は、地域全体を巻き込んだ共創型のアプローチです。行政の職員が主体となり、各所管部署からも積極的に参加して、具体的な課題解決に取り組む姿勢が一層強化されています。さらに、地域の事業者や団体も巻き込むことで、実現可能性の高い社会実装を目指します。
また、単なる実証実験に留まらず、1年間の十分な期間を設け、実証支援金を提供するなど、持続可能なビジネス創出を支援する体制が整えられています。このように、地域に根差したアイデアが実現に向けたしっかりした流れを持つことが、本事業の特徴です。
応募の流れとスケジュール
コンテストへのエントリーは2025年7月4日より始まり、応募締切は同年8月5日です。一次審査を通過したスタートアップは、二次審査に向けて地域と共創チームを組成し、実証に向けた計画を進めることになります。最終的には、選ばれたチームが最大1年間の実証フェーズを経て、社会実装を目指すことになります。
参加方法
興味のある方は、事前にオンラインで行われる事業説明会に参加し、詳細や応募のポイントを確認することをお勧めします。この説明会は2025年7月11日に開催され、参加は無料です。
結論
静岡市が推進する『UNITE 2025』は、地域とスタートアップが手を取り合い、共に未来を切り拓く取り組みです。地域課題を解決する革新的なアイデアが待たれており、スタートアップの参加が期待されています。今後の動向に注目が集まります。