ヤマシタが韓国進出!介護用品レンタル事業の新たな展開
静岡県島田市に本社を構える株式会社ヤマシタは、2025年4月より韓国国内で介護用品の卸販売を開始すると発表しました。この動きは、急速な高齢化が進むアジアにおいて、今後の市場拡大を見越した真剣な取り組みです。
韓国の高齢化問題とヤマシタの戦略
韓国は、2045年には高齢者人口比率がアジアで最も高くなると予測されており、その背景には急速な高齢化があります。ヤマシタは、韓国の介護用品市場を新たな拠点として捉え、現地の需要に応じた介護用品の卸販売事業を展開する計画を立てています。
これまでヤマシタは、2020年に中国市場への進出を果たし、日中合弁事業を展開。これに続く韓国への展開は、同社の国際的な成長戦略の一環です。特に韓国では、介護用品レンタルの需要が高まっており、福祉用具の貸与数も年々増加しています。このニーズを受けて、ヤマシタは現地事業者へ優れた介護用品を提供し、品質向上に貢献することを目指しています。
国内外の実績を活かしたサービス提供
ヤマシタは、1986年に日本国内で在宅介護向けの介護用品レンタルサービスを開始し、以来ずっとその事業を推進してきました。公的介護保険制度に支えられた高品質な介護サービスの提供を通じて、数多くの社会課題の解決にも尽力してきました。これまでの経験と実績をもとに、韓国市場でも同様の成功を収めようとしています。
さらに、ヤマシタは介護教育事業やレンタル事業への進出も視野に入れています。「株式会社山下三井」として現地法人を設立し、ヒューマンサーバーの販売ルートを活用しながら、韓国国内での介護用品普及を進めていく計画です。
未来の介護を見据えて
日本での成功したモデルを韓国に持ち込み、現地のニーズに合わせた柔軟なサービスを展開することで、新たな市場での成長を目指すヤマシタ。彼らの取り組みは、アジアにおける高齢化問題に対する一つの解決策となるかもしれません。
さらに、会社の理念である「正しく生きる、豊かに生きる」を胸に、企業の成長とともに顧客の体験価値を向上させていく姿勢に注目です。2030年には850億円の売上目標を掲げ、2050年には売上高1兆円を目指すという未来へのビジョンを実現すべく、キーストーンの一環として国際展開を進めているのです。
まとめ
ヤマシタの韓国進出は、高齢化が進むアジアにおいて、介護サービスの品質を向上させる一助となるでしょう。介護用品市場の新たな流れに、自社の強みを最大限に活かし、ユーザーのニーズに応える商品を提供することに期待が高まります。今後の展開が楽しみです。