東京での防衛技術博物館出張展示会
2026年1月10日(土)と11日(日)の二日間、東京都八王子市の東京たま未来メッセにて、日本初となる「防衛技術博物館」の出張展示会が開催される。この展示会は、静岡県御殿場市に拠点を持つNPO法人『防衛技術博物館を創る会』が主催しており、国産の防衛装備品を広めることを目的としている。
機械技術遺産の重要性
近年、戦後の日本において多くの防衛装備品が散逸し、文化遺産としての価値が薄れつつある中で、これらの機材を後世に伝えるために「防衛技術博物館を創る会」が結成された。特に、戦後のGHQ管理下で改造され、多くの復興活動に寄与した「更生戦車」などは、単なる武器以上の歴史を持っている。
出展予定の車両
展示会では、「九五式軽戦車改造ブルドーザー(通称:ハ号ブル)」や「九五式小型乗用車(通称:くろがね四起)」など、貴重な防衛装備品が展示される予定だ。これらの車両は、それぞれが独自の物語を持っており、多くの方にその歴史を知ってもらいたいと考えている。
ハ号ブル
この車両は、元々日本陸軍が昭和16年に配備した三菱重工製の「九五式軽戦車」を基にしている。戦後、ブルドーザーに改造され、北海道での営林業に一役買ったあと、地元の製材所に払い下げられた。2017年には、NPO法人がクラウドファンディングを活用し、購入および修復を行い、現在の状態に戻った。この車両は特に、復興時代とその努力を象徴する存在として、多くの人に愛されている。
くろがね四起
また、「くろがね四起」は、日本陸軍によって昭和10年に制式化された車両で、終戦後は民間に渡り、その後放置されていた。2014年にNPO法人が取り組み、エンジンの修復を行うことで見事に蘇りました。今回の展示では、当時のテクノロジーを肌で感じることができる。
展示会と講演会の詳細
展示会では、実際に動く車両の展示だけでなく、日本戦車の歴史に関するパネル展示や、アニメーターの大塚康生さんによるイラスト展示も予定されている。また、代表理事の小林氏による活動報告会や、特別講演が行われる。
日時・場所
- - 日時:2026年1月10日(土) 13時~20時、11日(日) 9時~15時
- - 場所:東京たま未来メッセ(東京都八王子市明神町3丁目19-2)
入場について
入場は無料ですが、各講演会には事前登録が必要だ。詳細は追って公式サイトで発表される予定で、興味のある方はぜひ確認してほしい。
NPO法人の活動
『防衛技術博物館を創る会』は、2011年に設立され、国民の防衛意識を高めることを目指して様々な活動を行っている。過去にはクラウドファンディングを実施し、多くの支援を受けながら活動を続けている。これらの取り組みを通じて、過去の教訓を未来に活かすための一助となればと考えている。
公式サイトもチェックして、さらなる情報を得よう。