介護サービスの未来を探る旅
株式会社ヤマシタが、2025年6月11日から6月13日までの期間、中国上海で開催される『CHINA AID 2025』に出展します。この展示会は、中国最大級の介護・福祉機器展示会であり、ヤマシタは「在宅養老サービスプラットフォーム」をテーマに、日中韓21社との協力でブースを展開します。ここでは、日本や韓国で成功している介護サービスの実績を踏まえた新しい提案がなされる予定です。
中国の在宅介護市場の拡大
中国では、2035年までに60歳以上の高齢者人口が4億人を超えると予想されています。この背景には、急速な少子高齢化があり、政府はこの課題に対し「9073」と呼ばれる政策スローガンを掲げています。このスローガンは、在宅介護を90%、地域支援を7%、施設介護を3%とする方針を示しており、中国における在宅介護の需要が今後ますます増加することが期待されています。
ヤマシタは、半世紀にわたる日本での介護ノウハウを活かし、2020年に上海に進出して以来、福祉用具レンタルや住宅改修サービスを展開してきました。さらに、2023年には天津市に新会社を設立し、高齢者向けの福祉用具レンタル制度のテスト事業を行い、2024年には統括会社も設立しています。これらの取り組みを通じて、中国市場でのビジネスを加速させています。
『CHINA AID 2025』の出展内容
ヤマシタのブースでは、情熱をもって育んできた日本式のトータル介護サービスを提案します。『CHINA AID 2025』における展示は、現地政府や関係者が参加者が「観る、感じる、体験できる」内容を目指しています。参加者は、介護施設や在宅サービス、福祉用具の販売・レンタルサービス、さらにはリハビリ病院、ケアマネジャーとの連携によるサービスのトータルパッケージを体験することができます。
ブースサイズは112平米で、日系企業16社、中国企業4社、韓国企業1社の合計21社が協力しています。これにより、国際的な観点からのノウハウや技術が集結し、会場は活気に満ちた展示空間となることでしょう。
過去の実績と未来への展望
『CHINA AID』は、高齢者や障がい者生活支援に関する国際展示会であり、昨年の『CHINA AID 2024』では16カ国から約450社が参加し、過去最大規模であったことが報告されています。この展示会は、日本企業が最も多く出展する場でもあり、その中でヤマシタも存在感を示しています。
ヤマシタは、2024年度には売上高303.8億円を見込んでおり、2030年には850億円の売上達成を目指しています。また、技術を活用したDX(デジタルトランスフォーメーション)にも力を入れつつ、業界の再編と高付加価値化を進めており、2050年には売上1兆円を目指しています。これらの戦略により、ヤマシタは新しい価値を提供し続け、介護業界のリーダーとしての地位を確立していくことでしょう。
株式会社ヤマシタの会社概要
1963年に設立されたヤマシタは、「正しく生きる、豊かに生きる」を企業理念に掲げ、リネンサプライや介護用品レンタルと販売を手掛けています。従業員数は2,586名で、業務を通じたやりがいと顧客体験の向上を重視する企業文化を持っています。公式サイトやオンラインストアも充実しており、多様な介護用品が提供されています。
今後もヤマシタから目が離せません!