磐田市消防と連携
2025-11-20 11:58:02

磐田市消防本部、産学官連携で消防職員の体力向上を目指す取り組み

磐田市消防本部、全国初の産学官連携



磐田市消防本部が10月21日に、静岡産業大学と株式会社Canvasとの間で全国初の連携協定を締結しました。これは、消防職員の健康保持と身体機能の維持、さらには向上を目的とするもので、産学官の協力が重要な役割を果たします。

背景と必要性



磐田消防が職員を対象に行ったアンケートでは、驚くことに約6割以上の職員が「腰痛の経験がある」と回答しています。さらに、地方公務員の定年年齢の引き上げにより、60歳を超えた消防職員が現場での遂行を求められています。この現状を踏まえ、消防職員が健康で現場に立てるようなサポートが必要だということが明らかになりました。

連携の柱



この連携協定では、磐田消防が重要なデータを提供し、静岡産業大学がそのデータに基づいた研究を実施、株式会社Canvasがデータ収集システムを構築する役割を担います。これにより、消防職員の健康維持やモチベーションの向上が図られ、公務災害や熱中症リスクの軽減にも寄与することを目指しています。

磐田消防の役割



磐田消防は、健康行動や勤務状況、熱中症対策に関する調査を行い、その結果を協力機関に提供します。この情報は、職員の体力低下や健康不安を解消するための基礎データとなります。また、全職員のモチベーション向上にも寄与することが期待されています。

静岡産業大学の役割



静岡産業大学では、スポーツ科学部の教授陣が中心となり、収集したデータを用いて消防職員の身体的・心理的な負担を軽減するための研究を進めていきます。特にシニア職員に向けた支援策を考案し、その効果を測定することが求められます。

株式会社Canvasの役割



こちらの企業は、消防職員から得たデータを効率的に収集し、わかりやすい形で整理・フィードバックを行います。これにより、協力団体間での情報共有を円滑にし、実際の運用に役立てていきます。

今後のスケジュール



この連携協定は締結日から3年間有効で、その間に以下の段階を経て取り組みが進められます。

  • - 令和7年度(1年目): 消防職員の健康状態や運動に関する実態を把握します。
  • - 令和8年度(2年目): スクリーニングやモニタリングを行い、課題を抽出し、予防策を提案します。
  • - 令和9年度(3年目): 運動支援や教育に基盤を築き、持続可能な消防職員の体力向上に向けたプログラムを実施していきます。

まとめ



磐田市の取り組みは、全国的にも先駆的な試みであり、今後の結果が多くの消防本部にとっても一つのモデルケースとなるでしょう。消防職員が健康で活動的であり続けるための道筋が、産学官の協力を通じて開かれたことは、地域の安全を守るために非常に重要です。今後の進展が期待されます。


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