第19回ショパン国際ピアノコンクールの栄誉
2023年10月2日から23日まで、ポーランドのワルシャワで開催された「第19回ショパン国際ピアノコンクール」では、華やかな音楽の舞台でフルコンサートピアノ「Shigeru Kawai『SK-EX』」が重要な役割を果たしました。本コンクールは1927年に設立された歴史ある大会で、フレデリック・ショパンの作品のみを課題曲としており、若いピアニストたちがその技術と音楽性を競っています。
コンクールの成果と使用ピアノの重要性
今回のコンクールには84名のコンテスタントが参加し、厳しい選考を経て11名がファイナルに進出しました。そこで見事に栄冠を手にしたのは、ズートン・ワンさん(中国)が第3位、ピオトル・アレクセヴィチさん(ポーランド)とヴィンセント・オンさん(マレーシア)が第5位という成果です。彼らはすべてShigeru Kawaiの「SK-EX」を使用しており、これが彼らのパフォーマンスに大きく寄与したと考えられます。
楽器選びの背景
「SK-EX」は、当社が2001年に発表したフラッグシップモデルで、コンサートピアノとしての最高の表現力を求めて設計されています。厳選された材料を使用し、伝統的な手作り工程で製造されており、ピアニストの繊細なタッチにも対応できる高い連打性と安定したタッチ感を持っています。このような楽器が、多くのコンテスタントに選ばれ、彼らの音楽の可能性を広げる一助となったことは誇りに思います。
河合楽器の役割
河合楽器製作所は1985年からこのショパン国際ピアノコンクールに参加しており、公式ピアノの選定には特に注力してきました。今回も当社のピアノが多くのコンテスタントに選ばれ、初めての挑戦からファイナル進出まで、重要なサポート役を果たしています。日本を代表する楽器メーカーとして、このような舞台での成功が一層の励みとなります。
今後の展望
当社は、ピアニストひとりひとりが持つ音楽の可能性を引き出すための環境整備を続け、多様なサポートを行っていく所存です。コンクールを通じて得た経験を活かし、さらなる発展に努めることを約束いたします。
Shigeru Kawai『SK-EX』について
「SK-EX」は、当社が誇る技術の結晶です。素材選びから手作りの工程まで、ひとつひとつの要素にこだわり、音楽の表現を無限に広げる力があります。静岡の地で育まれるこの楽器が、今後も世界中のステージで素晴らしい演奏を生み出すことを期待しています。
Shigeru Kawai特設サイトでさらに詳しい情報をご覧いただけます。