全国の青年経済人が発信する地域の魅力
11月11日は「YEGの日」。この日は全国の商工会議所青年部(YEG)が一斉に地域の魅力をSNSを通じて発信する特別な日です。日本商工会議所青年部は、この取り組みを通じて地域の経済活性化を目指しています。
今年も、全417の商工会議所青年部に所属する約32,000名の若手経済人が参加し、各地の自慢を投稿しました。多くの方々がFacebookやInstagramで自身の地域の産業、観光、食文化、人々の魅力について紹介し、オンラインでの「地域の魅力フェス」と化しました。
この取り組みの発端は、2012年に設立された「YEGの日」です。この日は、他のメンバーとの連帯感や帰属意識の向上を目的としています。そして、YEGブランドの対外的発信も重要な目的のひとつです。地域の魅力へ向けた愛情と誇りをもって、参加者たちは各地の特産品やイベント情報を発信しました。
おもな活動と地域の紹介
キャンペーン日には特に多くの投稿が行われ、結果として、公式Instagramアカウントは58,330回の閲覧数を記録しました。これにより、普段あまり知られていない地域の特性が広まり、多くの人々の間で交流が生まれるきっかけとなりました。
たとえば、滋賀県守山商工会議所青年部の取り組みとして、「もりやま卑弥呼」と呼ばれる地域の大使の活動が紹介されました。守山の魅力を伝えるために活動するこの大使は、地域のイベントや特産品などを広く知らせる役割を担っています。14代目の卑弥呼、寺谷 日加里さんや、13代目の鹿島 琴美さんがその活動に力を注いでいます。
また、静岡県掛川商工会議所青年部も特別な取り組みを行っています。約7年前に施行された「掛川市緑茶で乾杯条例」は、若手メンバーの政策提言によって実現したものです。この条例を通して、地域の茶文化を進化させる試みが続けられています。
さらに、広島県府中商工会議所青年部は「歌のチカラ」というイベントを主催し、地域の人々の絆を深めています。地域交流委員会による支援も受けながら、府中市の教育委員会とも連携し、地域の文化の発信に努めています。
奈良県の橿原商工会議所青年部は、姉妹事業活動を通じて宮崎YEGのメンバーとの交流を深めています。このように、各地域の青年経済人たちが繋がり合い、地域活性化に寄与する活動を続けています。
日本YEGの意義
日本商工会議所青年部(YEG)は、若手経営者やその後継者たちが集まり、互いに学び合い、資質を高めることを目的としています。日本全国で417の青年部が設置され、会員数は約32,000名を超えます。これだけの規模を持つ団体が、一つの目標に向かって協力する姿は、まさに地域経済の発展に貢献する重要な要素となっています。地域のブランド力を強化し、発展的な地域社会を築くため、各メンバーは日々努力しています。
このような活動を通じて、地元の魅力が再発見され、地域経済が活性化されることを期待しています。「YEGの日」の取り組みは、これからも続いていき、多くの地域が新たな一歩を踏み出すきっかけとなるでしょう。