橋本組の防災訓練
2025-11-19 15:40:01

橋本組が地域防災に取り組む!「訓練の先」にある避難訓練の実施

橋本組が地域防災に取り組む!



静岡県焼津市に本社を置く株式会社橋本組は、11月11日に自社の拠点「B.B.BOXやいづ」において、地震や津波を想定した避難訓練を実施しました。この訓練は、焼津市と締結した「津波発生時の一時避難場所確保に関する協定」に基づいて行われ、同社のビルが地域住民にとっての避難所としての機能を検証するための重要な機会でした。

日本は多くの自然災害に直面している国です。そうした状況の中で、民間企業の建物を地域の避難インフラとしてどう活用できるかが問われています。橋本組は、行政と地域住民との協力によって、「地域共助型の防災モデル」を実現する一環として、この訓練を開催しました。

1. 地震と津波の備えとしての避難訓練



午前9時に館内放送で訓練が開始され、全社員が机の下に避難しました。その後、津波避難先である5階の食堂やテラスへ階段を利用しての避難訓練に移りました。この訓練では、次の点を確認しました:

  • - 揺れへの対応
  • - 津波発生を想定した迅速な高所避難
  • - 避難完了までに要した時間の計測

訓練を通じて、混乱のない迅速な避難が実現され、実際の災害時に必要な行動手順の確認と精度の向上が図られました。

2. 防災DXを支える「オクレンジャー」



今訓練では、緊急連絡システム「オクレンジャー」を使用し、安否確認がリアルタイムで行われました。このシステムは、2020年から導入されており、個人の安全や家族の安否、自宅の被害状況、出社の可否などの情報を瞬時に集約し、危機時における迅速な初動を実現しています。橋本組では、このシステムを防災DXの中心とし、事業継続性を強化するための取り組みを進めています。

3. 協定に基づく地域防災体制の構築



焼津市との協定により、大規模災害が発生した際には、橋本組のビル5階と階段を無償で提供します。市はこの施設を借り受け、地元の自主防災会が一次避難所として運営を行います。この取り組みは、全国的にも注目されており、「行政・住民・民間企業の三層連携」による津波避難体制として評価されています。さらに、自主防災会が同ビルを使用して避難訓練を行うことにより、住民は自ら避難経路を確認し、階段を使用した上階への避難を体験できます。

4. 開かれたビル運営と心理的障壁の克服



平常時にはB.B.BOXやいづの1階ホールが地域イベントに提供され、ピロティは休憩スペースとして開放されています。このように、日常から地域に開かれたビル運営を行うことで、「民間企業に避難していいのか」という心理的抵抗を取り除き、災害時にスムーズな避難行動を促進しています。

5. 実際の避難指示に基づいた地域の命を守る



実際には、今年7月にロシア・カムチャッカ半島沖地震による津波避難指示が発令された際、近隣の住民がB.B.BOXやいづへ避難しました。ブリッジとして、橋本組の社員が避難者の受け入れや案内を行い、訓練で培った経験を活かし、地域住民の保護に貢献しました。

「避難ビルに指定されているから安心ではなく、日常からの信頼と連携が安全を生む」という理念のもと、橋本組は今後も“訓練の先”にある防災を追求し続けます。地域と協力し、安心できる避難体制の実現に向けた取り組みを進めてまいります。

企業情報


  • - 社名: 株式会社橋本組
  • - 代表取締役社長/CEO: 橋本 真典
  • - 所在地: 静岡県焼津市本町2丁目2番1号
  • - 創業: 大正11年12月
  • - 公式サイト: https://www.hashimotogumi.co.jp/
  • - 電話番号: 054-627-3276


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