認知症予防に特化したサービスを新設した春日デイサービスセンター

静岡県初！春日デイサービスセンターの新しい取り組み

静岡県静岡市葵区に位置する有限会社岩本薬局が運営する春日デイサービスセンターは、認知症予防に特化した新しいプログラムを導入しました。これにより、地域福祉の重要な拠点としての役割をしっかりと果たしています。今回は、このユニークな通所介護サービスがどのような特徴を持ち、どのように地域社会に貢献しているのかをご紹介します。

認知症予防の必要性と春日デイサービスセンター

日本では、厚生労働省の推計によると、2025年には高齢者の約5人に1人が認知症を抱えることになると予測されています。このことは、静岡県においても避けることのできない現実であり、我々社会全体がこの問題に取り組む必要があります。春日デイサービスセンターは、「もっと早いうちから予防に特化したサービスがあれば」という利用者やその家族の声に応え、認知症予防プログラムを開発し導入しました。

新プログラムの内容と作用

導入されたプログラムは、軽度認知障害（MCI）や認知症初期の方を対象とし、医療・介護・リハビリの専門家が連携して構成されています。主な活動内容は以下の通りです。

- 脳活性化トレーニング：数字や言葉を使った記憶・計算問題、様々なパズル、さらにタブレットを用いたデジタル脳トレ
- 回想法：過去の写真や音楽を活用し、思い出を共有するセッション
- 音楽療法・アート活動：感情表現を通じた脳の活性化
- コミュニケーション訓練：日常会話やゲーム、朗読などを通じた言語能力の強化
- 身体活動との連携：軽運動やストレッチ、イス体操などを交え、血流を促進し、認知機能の改善をサポート

これらの活動は、作業療法士や看護師、介護職員などが協働で行い、個々の状態に応じてフレキシブルに調整可能です。

身体機能のサポートとリハビリセンターとの連携

春日デイサービスセンターの特筆すべき点は、敷地内にリハビリ特化施設「リハビリセンター歩み」が併設されていることです。認知機能の維持には身体的な健康を保つことが非常に重要です。リハビリセンターでは、理学療法士の指導の下、以下のようなリハビリプログラムが実施されています。

- 歩行訓練：歩行補助具を使った訓練や段差昇降の練習
- 筋力強化トレーニング：下肢筋力をサポートする運動
- バランス訓練：転倒を防ぐための修正プログラム
- 栄養・運動指導：フレイルやサルコペニアの予防に関するアドバイス

これにより、春日デイサービスを利用する方は、一度の訪問で心身両面のサポートを受けることができるのです。

食事を通じた認知症予防と笑顔

春日デイサービスセンターでは、「食事」の重要性にも注目し、多彩なメニューを提供しています。毎日手作りの料理を楽しむことができ、利用者同士で食卓を囲むことで会話やコミュニケーションも促進されます。特に、脳の血流を促進し、五感を刺激する食材を多く取り入れた食事は、認知機能維持にも効果的です。

利用者からは、「食事の時間は楽しみで待ち遠しい」という声もあり、食事を通じて笑顔が広がります。

地域密着の活動と今後の展望

春日デイサービスセンターは、長年地域医療に貢献してきた有限会社岩本薬局により設立されました。このネットワークを活かして、地域の医師や薬剤師、ケアマネジャーとの連携を強化し、より良いサービスを目指しています。

「記憶力が良くなってきた」「歩ける自信が持てるようになった」という利用者の声も寄せられており、今後も定期的な評価を行い、認知症予防プログラムのさらなる充実を図る予定です。これからも地域に根ざした「認知症予防の拠点」としての役割を果たしていきます。